IYO DENTAL ASSOSIATION

伊予地区の子供たちのむし歯がなくなってきている!
≪中山町の子供たちがフッ素洗口を始めた理由≫

 当時の保育園・幼稚園児の口の中は惨憺たる状況で、小学校・中学校の間に萌え変わる永久歯も早い段階からむし歯になっている子供が多かったのです。
 ところが、越智郡大三島町でフッ素洗口によるむし歯予防効果が出ているという事を知り、1月にさっそく、保健婦、保育園保母、養護教諭、歯科衛生士らと大三島町を視察に行って、歯科開業医の村上弘道先生と大三島町役場の福祉課長さんの案内で子供たちがフッ素洗口をしている現場をみせてもらいました。
 保育園の中では、園児たちが手際よくフッ素溶液を口に含んでいとも簡単にブクブクうがいをしている姿が見られ、また、小学校の児童たちも嫌がらずにフッ素洗口をしている光景に触れ、これなら中山町の子供たちにもできると確信しました。

(中山国保診療所 高橋)
 
平成3年 1月 歯科医師、保健婦、保育園保母、養護教諭、歯科衛生士で大三島町を視察

3月 校長会、養護部会、保母会にて説明会を実施し、フッ素洗口を町内全施設で導入の方向で同意を得る。

5月 小学校のPTA役員会にてフッ素洗口説明会

6月 中山町健康づくり推進協議会・学校保健・母子保健対策専門部会にてフッ素洗口説明
町PTA連合会にて講演会を開催
 「むし歯予防におけるフッ化物の役割」
 福岡歯科大学 予防歯科学教室 筒井昭仁助教授
フッ素洗ロパンフレット配布

7月 校長会、各小・中学校PTA会にてフッ素洗口の実施方法の説明

8月 各小・中学校職員、幼稚園・保育園保母に対してフッ素洗口の実施方法の説明
各方面の同意を得て当年度秋より町内全施設で実施の見込み

9月 全保護者に対してフッ素洗口アンケート調査を実施し、ほぼ全員の賛同を得る
養護部会にて実務者の最終検討会
町議会にて補正予算を組む
(保健衛生費として233,000円[760名])

10月 保育園(年長・年中児)フッ素洗口開始

11月 幼稚園、小・中学校フッ素洗口開始

愛媛新聞に中山町のフッ素洗ロの開始の記事掲載される

 
 以上の様な経緯でフッ素洗口が開始されてから、早いものでもう10年余が経過しましたが、その素晴らしい効果に私たち歯科医師自身もびっくりしています。

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