IYO DENTAL ASSOCIATION

動物と歯を磨こう 第3回 平成8年6月4日【ワニ】

クイズの当選発表
クイズの当選発表
今年の動物はな〜に?というクイズをリビングまつやまに掲載しました。応募ハガキ88通中、正解は31通。抽選で20名にワニのTシャツをプレゼントしました。
 
挨拶
挨拶
伊予歯科医師会会長 篠崎 浩先生の挨拶
 
挨拶
挨拶
とべ動物園園長 山崎 泰先生の挨拶
 
人間の歯の話
人間の歯の話
松前町の塩崎雄生先生
自作のボードでわかりやすく説明しました。
 
動物の歯の話
動物の歯の話
骨格標本を使用して話をする生野一郎獣医
ワニの歯は約80本あり、死ぬまで生え変わると説明されました。
 
○×クイズ
○×クイズ
中山町の坂見一彦先生とスタッフの山本さん
 
元気にクイズに答える子どもたち
元気にクイズに答える子どもたち
答えは正解でしたか?
今回は中山町の2幼稚園(永木・野中)、2保育園(佐礼谷・中山)と松前町の2保育園(二名・小富士)が招待されました。
 
スネークハウス
スネークハウス
飼育プールで悠々と泳いでいるワニ
このワニの歯みがきをするのかな〜?そんなの怖いワニ!
 
メガネカイマン
メガネカイマン
実際にはメガネカイマンという小さなワニで歯みがきをしました。
 
恐る恐る…
恐る恐る…
子どもたちは恐る恐る歯みがきをしています。
 
歯はやっぱりワニ
歯はやっぱりワニ
小さいワニですが、歯はやっぱりワニですね!
 
一緒に磨こう
一緒に磨こう
山崎 泰園長、生野一郎獣医も子どもたちと一緒に磨いています。
 
ブラッシング指導?
ブラッシング指導?
スタッフの峯岡さんがワニのブラッシング指導?
 

ワニなって歯をみがこう  伊予支部

【ワニワニパニック序章】
 『今年の動物はな〜に? 一昨年はカバさん、昨年はゾウさんの歯みがきをしました。そこで今年の動物を予想して下さい』5月11日付けの無料配布新聞「リビングまつやま」に小さな募集広告を出してみた。すると、テレビ愛媛の「とにかく愛媛」が30秒、南海放送ラジオの「おはようナイスモーニング」が5分、この話題を取り上げてくれることになった。番組生出演に逆上しつつ、私はヒントを叫んだ。「それは、動物語のわかるドリトル先生に歯の治療をしてもらった動物で〜す」

 予想ハガキが毎日届き始めた。イラストや添え書きをしているハガキも多数あり、文面からこの行事を心待ちにしている様子が伺えた。結局、5月25日の締切までに、88通のハガキが届いた。正解は31通。抽選で20名にワニのイラスト入りのTシャツを贈った。

 前日の午後4時頃、NHKから突然電話取材をうけた。全国ニュースになるんですかと尋ねたら、今夜から明朝にかけての国際情勢によりますと、記者は大真面目に答えた。大事件が起これば、「ワニの歯みがき」は採用されない。その夜、ワニのためにも世界がヘイワニなりますようにと祈りつつ床についた。

 当日の朝、新聞を見て安堵した。テレビのニュース欄に「ワニの歯みがき」と載っていたのだ。ついに、私はこう挨拶してしまった。「ハ〜イ。こんにちワニ〜!!」

【ふれあいセンター】
 6月4日(火)午前10時。新先生の総合司会で「歯の衛生週間行事」が開催された。今回は、中山町の永木、野中幼稚園、佐礼谷、中山保育園の年長組41名、松前町の二名、小富士保育園の年長組29名、計70名の園児を招待した。開会の挨拶を篠崎支部長と山崎動物園園長がされ、塩崎先生が「人間の歯・虫歯の話」を自作のボードを使い話された。次に、獣医師の生野先生が「動物の歯の話」を、草食、肉食、雑食のそれぞれの動物の頭骨標本を使い話された。ワニの歯は約80本、生涯何度も生え変わると説明があった。続いて、お話の内容に基づいた「○×クイズ」が、坂見先生と山本さんによる名司会で行われた。園児達の笑顔が会場にあふれている。行事終了後、升田先生から全員に歯ブラシとワニバッジが手渡された。

 ふれあいセンターでのお勉強が終わり、ワニのいるスネークハウスヘ移動となったが、あいにくの雨だった。動物のぬいぐるみ5体(稲田先生、清家先生、三好常隆先生、渡部先生、武西先生)を先頭にした行進は中止し、スネークハウスの入口に並んで、園児達を出迎えることにした。

【スネークハウス】
 イリエワニとマレーガビアルの巨大ワニの食事見学は、池に肉塊を投げ入れると同時にバシャと水音がして、一瞬で終わった。二頭目もバシャ……。

 食事の後は、いよいよワニの歯みがきである。といっても、巨大ワニの歯をみがく訳ではない。体長75cmの4歳の子ワニ(パラグアイカイマン)2頭が、山崎園長と飼育係の白石さんに抱えられ登場した。歯みがきは子供の頃からしないといけないのであります。その2頭のワニの回りを、園児達が輪になって、おっかなびっくりの歯みがきが始まった。だがすぐに慣れてきて、ワニが歯ブラシを噛んだといってワ〜ワ〜。尻尾にさわったといってキャ〜キャ〜。山崎園長にワニを首に掛けてもらってキャ〜キャ〜。巨大ワニの剥製の背中に股がって記念撮影、ハイポーズ。あとはもうお祭り騒ぎ。目を輝かしているのは園児だけではなく、大人達も大喜びで、某局の取材記者がワニにマイクを向けインタビューをしているのを、私は目撃してしまった。スネークハウスは明るい笑い声と歓声に満ちあふれたのである。

 「動物と児童のふれあいを通して、口腔衛生に対する興味と関心を高め、同時に、話題性のある行事を行うことにより、県民に広くアピールすること」を目的としたヘルスプロモーションは、今回もNHKの全国ニュースをはじめとして、県内各局のニュースとなり、新聞各社の記事にもなった。社会的反響が年々広がっており、望外の幸せである。

 このホームページをお借りして、改めて、この行事を応援していただいた動物園関係者、幼稚園・保育園関係者、報道関係者、歯科医師会関係者、ドリトル先生、予想がハズレた応募者の皆様、予想的中したものの抽選でハズレた皆様、ロマンとユーモアを愛する永遠の少年少女達、そしてなにより、パラグアイカイマンの「パール」と「カイ」の両ワニ君に心から感謝します。どうもアリゲ〜タ〜。また来年、みんなで楽しみましょう。

(伊予市 佐々木典彦)

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