第1回 柴田 浩美 先生
障害児のトータルなケアを「口」を切り口に長年取り組んできた先進的歯科衛生士。
ドーマン法などの勉強に渡米するも、疑問を感じ、独自の方法で障害児にアプローチ。
特に、摂食嚥下障害に取り組み、成果を上げている。最近では高齢者の摂食嚥下問題にもかかわり、生活史を視野に入れたトータルな視点で問題解決法を切り開いている。そのユニークで人間尊重の理念に惹かれ、氏を講師に招聘した。
記念すべき第1回のセミナーでは、昼食に用意された弁当を教材に、食事介助を互いにし合い、介助される当事者の経験を参加者にして頂いた。また、食材の種類や温度によって喉までの流れや喉越しの心地よさがどう変わるか、また介助法により食べやすさがどう変わるかを実体験した。自然な生理的摂理を尊重するのが彼女ならではの持ち味
と言え、すべてのケアの背景に流れる理念である。実習付きの有意義なセミナーとなった。
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